其は紡がれし魂の唄 report55

────────interlude

「やれやれ。本当ならこう言うのも大幅にフライングだしいけないんだけどね」

其は紡がれし魂の唄 report54

────────interlude

　赤が、迫る。

其は紡がれし魂の唄 report53

────────interlude

　どうして……？

其は紡がれし魂の唄 report52

　通信画面を閉じながら肩を落とす。
　ふう、と吐き出された息は自分の物とは思えない程に重たかった。
　それだけこれまでのあれこれが重労働だったと言う事なのだろう。
　尤も俺が重労働だったわけではないのだが。
　ようやくリインフォース達の件も落ち着いてきたので次に求められるのははやて達の立場の確立。
　ここ数日その関連で本局とコンタクトを取っていた俺は、作業が一段落ついた事もあってやっとのんびり過ごせるかな、とそんな平和な思考に満たされていた。

其は紡がれし魂の唄 report51

「なあ……やっぱり俺も──」
「アランさん、黙っててください」
「でも今日には包帯が取れる予定だし──」
「ああ、もう！
　これ尋常じゃない集中力がいるんですから、本当に黙っててくださいよ！
　それにこれ以上参加させたら後でなのはに怒られるのは僕なんですから！！」