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別人劇場 in StS
その3.ちっちゃいってことは便利だね?
「おはよーございまーす」
「ああ、おはよう、スバル」
「って、誰!? 僕、どこから迷い込んだの?」
ふむ、この姿だとスバルは認識できないか。
無理もないなと自分を納得させる。
しかたないので説明しようとした瞬間、
「おはよう、スバル。今日も早いねえ。
って、お兄ちゃん!? ええっ、ちっちゃっ!!」
「む、おはようなのは」
「って、ええ!? アランさんですか!?」
驚くスバルを尻目になのははうわーうわーと微妙な声を上げながら、俺の周りをくるくると回る。
妹よ、そんなに角度を変えて見ても変わらんと思うぞ。
と、そんな事をしてる間に朝練組みが顔を出した。
「おはよう……アラン? 何してるの?」
「ああ、フェイトか、おはようさん」
「ねえ、見て見てフェイトちゃん。お兄ちゃんがちっちゃいよ」
見ればわかるぞ、なのは。
内心で思い切り突っ込みを入れる。
と言うよりかは唖然としている新人フォワード4人を放っといてもいいのだろうか。
いや、この状況を作り出した俺の言えた事じゃないとは思うが。
「で、どうしてアランは縮んでるのかな?」
「ん、昨日の夜ヴィータに変身魔法を習ってな。その慣らし運転みたいなものだ」
「へえ……この位の身長だと、ちょうど私とであった頃、かな」
「ああ、大体その辺りをイメージしてる。
この位ならそこまで行動に制限はつかんから、潜入調査なんかには使いやすいだろう?」
どうも、ばーさんから急ぎの仕事が回ってきそうなので習得したのだが。
思ったよりも魔力を使うので、結構制御が難しい。
そんな事をつらつらと考えているとふわりと身体が浮き上がった。
「えへへー、こんなにちっちゃいと抱き上げられちゃうね」
「……楽しそうなのはいいんだがな、なのは。
お前、朝の訓練はいいのか?」
「ちゃんとするよ?」
何を当たり前なと返してきた妹に安心するも、離してくれる気配はない。
「……なのは」
「なあに? おにいちゃん」
「いや、下ろしてくれないか? そろそろ慣らしも充分なんだが」
「ええー」
「なのは、訓練しないと……」
フェイトの控えめな諌めの言葉に渋々といった様子でようやく俺を離す。
とりあえず、ちびっ子どもがキラキラした目で俺を見てきているのは気にしないことにしよう。
この後しばらく、なのはは朝俺に会う度に、
「おっきい……」
と残念そうな声を漏らすようになった。
とりあえずそれだけ聞くと微妙に危険な発言に聞こえるので、声に出さないように注意はしたが、若干身の危険を感じるようになったのはいったいどうしてなのだろうか。
没理由
なのはさんの発言が危ない、ではなく。
キャロの設定が大きく変化したからがメインの理由。
ついでにアランの魔法資質の方向性では変身魔法習得は不可だと思います。