其は紡がれし魂の唄 report21

　フィールドを保つ。
　強大な力の奔流。
　それに負けないように前を見た。
　徐々に広がろうとするその闇を、フィールドが押さえ込む。

其は紡がれし魂の唄 report20

　何もない真っ暗な空間。
　まさに闇と呼ぶべき場所に俺は立っていた。

其は紡がれし魂の唄 report19

　唐突だが、俺の部屋には恒常的に結界が張られている。
　まあ窓と扉を遮断するわけにはいかないのでそこまで強力なものでもないが、少なくとも直接目視する以外の手段で室内を覗こうとすると酷く苦労する事請け合いだ。
　監視がある事に気付いた時に張ったものだが、まさかこういう風に使う日が来るとは思わなかった。

其は紡がれし魂の唄 report18

　子供組がファリン嬢──すずか専属のメイド──に寝かしつけられると大人の時間が始まる。
　なのははなかなか寝付けないらしく、暫くユーノと念話していた。

其は紡がれし魂の唄 report17

　傷も癒え、仕事も順調に消化。
　はやてへのレッスンも大方終えて、今日から皆で温泉旅行である。